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“Oh Darling, Let’s Be Adventurers.” 旅、映画、写真とか

外国人に、何て名乗ろう‥‥日本人にはイングリッシュネーム、必要??

昨日から、自分の名前についてぐるぐるぐるぐると想いを巡らせています

 

「外国人にとっての私の名前」 

 

というのがふと気になってしまったんです。

 

これから留学する人とか、外資系に勤める人とか、

英会話を習おうと思ってる人とか、中には

 

自分の名前、外国人からしたら発音しづらいかな?

一発で覚えてもらうには短い方がいいの?

自分の名前のイニシャルからそれっぽいニックネーム作って持ってないとダメ?

 

ナドナド、

少なからず、気になってる人、いると思います

 

実際、どうなのか??

名前、一度考えだすと、止まらないテーマだわ。。。

 

イングリッシュネームは外国人と関わるなら絶対持つべき!!!

という意見の人、ネットでたくさんお見かけする

私は、それを否定する気は無いけど、

そんなことしなくても全然イケるで、というスタンス笑

 

外国人にとっての自分の名前、

先に結論を言ってしまうと、

 

呼びやすい名前をつけようが、本名を貫こうが、

 

「どちらでも、お好きな方を!!!」

 

です笑

 

 

ただし、新しくニックネームを考えるときでも、そのまま本名を貫くときでも、

この記事をきっかけに、自分の名前の大切さについて少しでも考えてもらえたら

 

私が勝手に色々考えて書いたのが報われるかなぁ笑

 

 

自分の名前に対する認識、印象、好き嫌いで向き合い方は人それぞれ

 

自分の名前大好き!な人生を送ってきた人もいれば、

自分の名前のせいで変なあだ名をつけられて、自分の名前を恨んでいる人もいると思う。

哀しいことに、初めは自分の名前は自分では決められませんからね。。。

 

そういう私は小学生くらいの頃、自分の名前があんまり好きじゃなかった

少なくとも周りに自分と同じ名前の子がいなくて、いても男の人だったし

漢字も書くのが大層面倒で、なんだか古臭いイメージを持っていた

 

でも、子供のときに改名しようなんて思うはずもないし、その後しばらくは、

友人の可愛い名前に密かに憧れる程度で、特に気にせず過ごしていた

 

もしも私が自分の名前大好きで、誰を相手に名乗るときでも全くの抵抗がなければ、

こうやって名前について真剣に考えることも無かったかも

 

 

呼びづらい名前は留学に悪影響?答えは否

 

ある日、その名前について向き合わなきゃいけない日が来た。

留学の時だ。

まず自分の名前は外国人には馴染みがないため、一度で正しく発音してもらったり覚えてもらえるのかどうか、不安になったのだ。

 

初めて海外で長期過ごすことになり、当然、色んなところで自分の名前を知らせないといけなくなった。

銀行口座を作るとき、大学で授業の登録をするとき、授業中、初めて会う人に名乗るとき‥‥

 

このときに、また少しだけ自分の名前が嫌になった

3文字の名前なんだけど、2文字にするとすごく切りが悪い響きで、

(周りの印象はどうかわからないけど、少なくとも自分では2文字で区切ったときの響きが好きじゃない)

 

だから、よくある

 

"Hi, I'm Kenta. Please call me Ken."

 

みたいなのができなかった

 

かといって、

突然SarahとかTiffanyとかEmilyとか、全然自分の名前と関係ない名前を名乗るのも嫌で、

結局なんのひねりもなく、そのままの名前で通した。

 

結果的には、何故あのとき自分はそんなに不安になったり自分の名前を嫌になったりしたんだろう?と思えるほど、全く問題なかった。

 

ちゃんと皆私の名前を呼んでくれる。

 

多少呼び間違えられても気にならないし、モノをはっきり言う欧米人でも、誰一人として「覚えにくい名前だ」とか「短いニックネームないの?」とか言ってくる人はいなかったし、呼びづらいからというのが理由で勝手にあだ名をつけられることも無かった

 

そもそも、自分が思っているよりも、自分の名前は覚えやすいし発音しやすいのかもしれない

という可能性もあるけど笑

 

何れにしても、留学時代の友人が、自分の本名で自分を認識してくれている、というのは

改めて思い返すととっても嬉しくなる

 

だからそれ以来、仕事のときも、それ以外のときも、外国の方にもずっと本名しか名乗っていない。

 

今となっては、あのとき、変に新しい名前を考えたりしなくて、本当に良かった、と心の底から思う。

 

では、もしも自分に新たに名前をつけていたら、留学生活、どうなっていたのかしら?

 

人は呼びかけに呼応することで自分の名前に順応する生き物

 

名前って、自分からしょっちゅう名乗ってまわるよりは、

人が呼ぶのに対して、呼応する方が圧倒的に多い。

 

この「呼応」という過程によって、人は名前を自分のものにしていくと思うんだけど

 

例えば、留学していたときに、周りに覚えてもらいやすいという理由で、Rachelと名乗っていたとしたら、

 

私の留学体験というものが、私の中の別の部分として形成されていたと思う

 

私のイギリス留学という体験は、私ではなく、Rachelさんが体験したものになってしまう。

少なくとも、「Rachelモード」の私が体験したものになる。

そう思ったら、ちょっと哀しい。

 

大げさかもしれないけど、呼ばれる名前って自分の人生にこれくらい大きな影響を及ぼしている

 

 

呼ばれる名前によって、人はその名前に即したアイデンティティを形成していく生き物

 

ある特定の名前で呼ばれるとビジネスモードに切り替えることが出来たり、

家で家族にしか呼ばれないあだ名があればそのあだ名を聞いた瞬間にリラックスモードに切り替わったりもする

誰でも似たような経験、ひとつくらいはあるんじゃないのかな

お母さんだけが呼ぶあだ名とか、あるでしょう?

 

だから、呼ばれる名前によって自分の中で様々なアイデンティティが顔を出すことは、実は誰もが知らず知らずのうちにやっていること。

 

そう思うと器用だわね、人間て。

 

武器としても使える「呼応の法則」

 

実際、日本人が海外の人とビジネスをするときに

ミドルネームのようにイングリッシュネームを付けることは

ある業界では一般化していると思うし、

 

その名前のお陰で呼んでもらいやすい、覚えてもらいやすい、というのが武器になってビジネスで成功していると感じている人は多くいると思う

 

留学においても、海外の人にも馴染みのあるニックネームを使ったお陰で友達が多い、自分から積極的に友達を作ることができた、という人もたくさんいると思う

 

だから、戦略的に名前を使い分けることに対して抵抗がなかったり、

公私の境界線を名前という手段ではっきり分けたいという人には、

大変便利な武器ではないかしら

 

留学やビジネスをきっかけに、思い切って覚えやすい、呼びやすい名前を新しく作ってしまうのも、便利で良いものなのかもしれない

 

芸名や源氏名だって、全く同じこと。

 

知り合いに一人、仕事で外国人向けにつけたイングリッシュネームを本名みたいにして公私にわたり使っている人がいるけど、、それもまたアリ‥‥なのかな?笑

 

でも、個人的には、やっぱり私の留学や海外の方々と関わる仕事がRachelさんによって為されてしまうとなると、ちょっと寂しい気持ちになる

 

大切なのは「どういう名前が呼びやすいか」ではなく「どういう名前で呼ばれたいか」

 

外国人がどうやったら呼びやすいか、ということばかりを気にして、大して気に入ってない名前を無理やり絞り出して自分に名付けても、その名前で呼ばれて過ごす間は苦痛でしかなくなります。本末転倒。

 

でも

例えば憧れの俳優とかアーティストがいて、その人の名前にしたいとか、

自分の名前は少し発音を変えれば覚えてもらいやすいとか、

イニシャルから割と好きな名前が思い浮かんだ

という場合は、本名と関係がなくても、それもいいかなと思う

本人が許容できれば、全くの自由です

 

でももし"Call me Rihanna!"って言いふらしてる人がいたら、私なら絶対2度見します、ごめんなさい

 

結局のところ、「どう呼んでもらいたいか」を軸に考えれば、

 

「本名でもあだ名でも、どちらでも、お好きな方をどうぞ」

 

というのが答えになるのは必至。

 

自分が呼ばれて心地よければ、なんでもよし!!!

 

 

 

名前を一つの文化として捉え、それを尊重する心を持つ

 

今の時代、日本の文化はもはや世界的に流行しています

アニメ好きにHayao Miyazakiを知らない人はいないだろうし

今はアメリカ中のお茶の間がMarie Kondoマジックにかかっているし

NYでも活動中のNaomi Watanabeもインスタでは国内外900万人に迫るフォロワーを抱えています

 

そんな世の中にあって、

自分の、日本人としての名前、呼びやすいかどうか?

と考えるのが、そもそもズレているように感じてしまうのは私だけかしら‥‥

 

 

私の名前には最後に「美」がつく。

典型的な女の子の名前

だから、外国人に日本人の名前の話をするときは

「私のように"-mi"がつく名前や、"-ko"がつく名前がとても一般的だよ〜」

と自分の名前を例に出して話したりします。

その方が、理解してもらいやすいし、

仮に自分に横文字の名前つけてて「本名は実は"---mi"で、‥‥」って

要らん説明して相手を困らすこともない

 

何より、こうやって名前がきっかけで、自分や相手の文化を深く知ることもできる

 

そういう意味では、敢えて日本の名前を貫くことも戦略的と言える

私は完全にこのスタンスだな

 

 

逆を考えるとどうだろう?

日本人にとっての、外国人の名前。

 

海外の人の名前、長かったり発音が難しかったりすることはあるけど、

それを、否定的に捉えることはある?

 

こんなに世界が近くなった今の世の中、

それぞれの国の、その国特有の名前っていうのは、尊重されて然るべきじゃないかな〜

 

中国人や韓国人は幼い頃からクリスチャンネームを持っていたり、

タイ人は本名があまりに長いため、身の回りのものを自分のあだ名にしたり

別名を持っていたり名前を省略したりする文化の国もたくさん存在します。

 

一方で、そうでない国もたくさんあって、私たちと同じように悩んで、

当たり障りのないイングリッシュネームを名乗ったりしている人も多いと思う

 

でも私はそれはとっても残念なことだなと思っている

もちろん、さっきから言っているように、自分が呼ばれたい名前で呼ばれることが一番だから、本人が心地よければそれでいいと思うし、

本名を名乗りたがらない人に無理やり吐かせるようなことをしろと言ってるのではない

 

それぞれの国の文化を尊重しようと思えば、多少長いとか発音が難しいとかがあっても、全然気にならないと思うのよね。

 

だから自分たちも、そんなに気にしなくていいんだよ。

 

お互いに価値観を押し付けず、受け入れる気持ちがあれば、

どんな名前でも、大丈夫!でしょう

 

 

まとめ

  • 外国人から呼ばれる名前は、本名でも別名でも、善し悪しは大して変わらない
  • 大切なのは「どういう名前で呼ばれたいか」
  • 別名を、モード切り替えとして戦略的に使うのもアリ
  • 相互理解の為には、本名を使う方が、距離が縮みやすい

 

なので、絶対に別名を名乗ることがオススメとも言えないし、

絶対に本名にすべき!ということも言えません笑

 

ただ、個人的に自分の経験を振り返ると、本名で通していて本当に良かったなと

留学時の自分、よくやったと褒めたいくらい

別の名前を名乗ってちょっとだけ違う人生、っていうのもいいのかもしれないけど

やっぱり私には外国人の前では別の名前で過ごす、というのは

どんなに考えてもしっくりこなかった

 

「どうやって呼ばれるか」は自分が思っている以上に大事なこと

 

「外国人から」というのに捉われず、普段、周りの人が自分をどう呼んでくれているのか

それに対して自分はどう反応しているのか

 

 

改めて考えると、結構面白いかもしれない