An ordinary life with extraordinary journeys ✈︎

“Oh Darling, Let’s Be Adventurers.” 旅、映画、写真とか

散歩のお供

お散歩、続いてる。偉いぞわたし。

季節の変わり目で天気が不安定だったり台風のような風だったりで断念する日もありつつも、できるだけ歩きに出るようにしている。

 

コースは相変わらず河津桜がひっそりと咲く汚い川沿いだけど、花が咲く様子とか少しずつ春になる様子を見ながら歩くのは、悪くない。

 

いつも耳にイヤホンを突っ込んで、手袋をして家を出る。

 

走るときは、Harry StylesとかEd Sheeranとかのれる曲をすぐにかけるけど、

歩くときのお供は、専らPodcastだ。

走っているときと違って、話を聴く余裕がある。

 

聴くのは、Jay Shettyか、Steven Bartlettのどちらか。

Jay Shettyはインド系イギリス人、元僧侶。

インドで3年修行して、ヨガ哲学や仏教の教えを現代人に当てはめられるようにいろんな形でシェアしてくれている。

今はLA在住で、瞑想アプリのホストやったり可愛らしいインド系の奥さんとお茶作ったりしてる。

 

Steven Bartlettはアフリカ系イギリス人、起業家(?)。

Jayより若いけど、頭がキレる印象で、庶民の目線でインタビューするのがうまい。

イギリス版マネーの虎に出演しているらしい。

 

2人とも、旬なゲストを呼んで1−2時間程の対談をする。

この、対談形式のPodcastに、ハマっている。

海外、といっても英語圏しかしらないけど、こういう平気で1時間超えるPodcastが山ほどある。家で時間があるときはYouTubeで観るけど、歩くときに彼らのPodcastを聴き流すのも、とても良い。

 

ぼーっと歩いてるとすぐに話についていけなくなるので、理解度は6−7割だけど笑

 

最近聴いたので良かったのは、Jay Shetty × James Cordenの回。

わたしの大好きなエンターテイナーであるJames Corden、ホストオブホストという感じの彼がLate Late Showを退いてはや一年、ゲストとして、その後の近況やLate Late Showの裏側を語ってくれている。

普段は人を笑わせ引き立てる役の彼の中にある哲学が、素晴らしいなと思うことがたくさんあった。

アメリカ屈指のTV番組の看板を背負い、人気絶頂にあっても、彼はこれにはいつか終わりがくるし、終わりは来なければならない、と語っていた。

全ては変化するもので、永続するものはないと。それを常に頭に抱きながら、仕事を続けているらしい。

競争の激しい業界で、そういう考えでいるのって、難しいと思う。経験の中で生まれた考え方なのかもしれないけど、何事においても、やっぱり終わりを意識しないといけないというのは真実である。終わりがあるから物事は美しく輝くし、その一瞬に集中できるよね。

逆に、辛い出来事だって、永遠には続かない。だから、過ぎ去るのを待つこともできる。

これを常日頃から意識するとしないとでは、生活がだいぶ違ってくるよなぁと思った。

 

あともうひとつ、Jamesが11歳の息子に向けて言った言葉が印象的だった。

James「僕は今まであなたを愛していたか?」

息子「うん。」

James「僕は今まであなたを故意に傷つけたり嫌がることをしたか?」

息子「してない。」

James「僕はこの数年で変わってしまったか?」

息子「変わってないよ。」

 

その後Jamesはこう続ける

「この先、あなたは人生の中でも辛い時期を過ごすことになるかもしれない。身体や心の変化に、自分自身がついていけなくなるかもしれない。そしてそんなときに、パパに対して、僕のことを愛していないんじゃないか、どうして傷つけることを言うのか、パパは変わってしまった。そう思うかもしれない。でも、それは、違う。変わったのは、パパだけじゃなくあなたも同じだ。皆、こうして変わっていくものなんだ。そして、パパはこれからも、あなたを愛し続けるし、傷つけるようなことは絶対にしない。」

 

これから思春期、反抗期を迎える息子に送ったこの言葉。

これ、渦中に言われても、意味がない。

これから、大人の階段を登っていく、まさにそのときに、改めて伝えられることに、価値がある。

きっと息子さんはこの先何かあればこのやり取りを思い出すだろうし、思い出しても素直に行動できないこともあるかもしれないけど、最終的にお父さんのことを悪く思ったり嫌いになったりすることはないんじゃないかなーと思った。

 

ひょうきんJames、こんなに良き父だったのか‥‥と感動。

 

わたし自身、無口な父親からは殆ど声をかけてもらってこなかったからなのか、このやり取りには少々嫉妬した。

 

JayとSteven、彼らのPodcastには、各方面から様々なゲストが呼ばれる。

James Cordenやハリウッドセレブはもちろん、医者、研究者、心理学者など、本当に多岐に渡るから、何かしら興味の湧く分野がある。

わたしが好きなのは、心理学系と食生活関係の話。

 

Pharrellさんとか聴きながら歩くのも楽しそうだけど、

やっぱり散歩のお供はPodcastに限る。