前から気付いてはいたけど、改めて。
手を動かして何か作ってるときって、すっごく楽しくて充実していて、
数時間が一瞬で過ぎる。
前々から料理が好きで、料理は自分にとって一種の瞑想状態だなぁと感じることは度々あったけど。
要は料理でなくても、絵を描くでもいい裁縫するでもいい、とにかく手をせっせと動かすことで自分は他の何よりも集中できて、瞑想状態に入れるのを確信した。
最近、NetflixでNext in Fashionというファッションデザイナーが賞金をかけて勝負する番組を観て、感化されまくって無性に何か作りたい衝動に駆られて。
しかし
今の家にはミシンも無ければちゃんとした裁縫道具すら無いので、
とりあえず手縫いでも割とすぐ作れるティッシュカバーを増産。笑
でもこれがやってて本当に楽しくって。
作業中は「楽しい」というはっきりとした感覚はあんまりないけど、
「無心になって」やれるのが「楽しい」と感じるというか。
誰でもこういうのってあるんだろうけど、自分はやっぱり手を動かしているときなんだなー。
手を動かして我を忘れた瞬間、脳内がすごく「いい状態」になってると思う。絶対そう。
絵を描く時間も結構好き。
創造力に乏しいので、専ら何かを見ながら描く、というのが多いんだけど、それでも描いてる最中はやっぱり無心でひたすら、時間が経つのを忘れている。
作品が完成するとすごい達成感と満足感を得られるし、
趣味として、定期的にこういう時間を持つことは大事だなと再認識。
自分の場合は料理が好きで、料理は結局ほぼ毎日やらないといけないから
半ば義務感とはいえ、結構な頻度で体にこの「いい状態」をもたらすことができてるから、それは実はすごく良いことなんだな、と思ったりしてる。
それはそうと、このNetflixのNext in Fashion、めちゃくちゃ面白かった。
世界中から集まったファッションデザイナーたちが、毎回色んなテーマに対して
チームや個人で戦って勝ち上がってくというシンプルな番組なんだけど、
チーム戦で喧嘩はあるし、予想外のアクシデントもあるし、毎回誰かしら脱落するから悲しい場面もあるし、毎度毎度ドラマが盛り沢山で。
コンテスタントの誰もが、自分の輝けるフィールドを知っていて、そこで仲間やライバルと凌ぎを削って自分の限界を突破していく様がとにかくカッコ良かった。
今の私にはあそこまで一生懸命になれるものがないから、観ていて羨ましいという気持ちもあったけど、それよりもやっぱり全員が全員物凄いエネルギーで戦っていて、尊敬できた。
自分が全てを投げ出して没頭できるものがあって、しかもそれで生計を立てるって絶対に簡単なことじゃない。そういうことを考えながら観ていると、ファッションってすごい残酷な世界だなとちょっと怖くなったりもしたけど。
一番印象に残ったコンテスタントは、韓国人の女性デザイナー。
ものすごい個性を内に秘めているのに、普段はビジネスとして自分のブランドで服をデザインしているから、その個性を出し切れずに過ごしているのが日々の悩み。
でも最後には彼女の全てをこのコンテストの場で爆発させて、誰もがうっとりするような世界を魅せてくれる。
彼女の変貌、成長ぶりは本当にすごいの一言。
ゲイのデザイナーがとても多かった。
ファッション業界ってゲイ多いなーと思ってたけど、やっぱり彼らにとって最も難しい自己主張のひとつが自分の性的趣向や自覚的な性だったりするから、
一度それらを表に出してしまった人たちって、自己表現におけるリミッターが無いんじゃないか。
だから、自分の中にある個性を存分に引き出すことができてる印象。
前々からなんとなくそう思ってたけど、この番組でさらにそう思った。
もちろん、個性の表現ってそんなにシンプルではないけど。部分的には当てはまってると思う。
私に我を忘れて何かに集中することの面白さを思い出させてくれた番組だったな。
Netflixオリジナルはけっこう外れが無くていつもハマる。
この番組は観たことない人がいたらぜひぜひ観てほしい。
観終わったら、リビングにひとつティッシュカバーが増えてるかも。